――河野さん、もうこれ以上何も言葉を発しないでください。 この空間に私の見方となってくれる人が、誰もいないことに気づき、ガックリと肩を落とす。 「こら!若い子苛めて楽しいか!私が相手になりましょうか?」 突然背後から声がして振り向くと、玲さんを担いだ女性が立っていた。 「もな!」 ご主人さまを出迎える小型犬のように、キラキラした顔でカウンターから飛び出していった河野さん。