幸せの選択

「ふーん。美味かったよ?俺の分も食べる?」


「えっ?」


差し出された課長の小鉢に驚いて、再び課長の方を振り返ると、さっきよりかなり至近距離にある課長の整った顔




「………っ!」



顔の熱さ再燃……





じっと見詰められたその目から、今度は逸らすことができない。
まるで、獣にとらわれる寸前の獲物のように





「ちょっと、かわいい千秋を苛めない!さんざんお預けくったからって、急いで一人占めしない!まったく、盛りのついた猫かよお前は」


私と課長の間に手をヒラヒラとさせながら、課長のおでこをペシンと叩いた河野さん