幸せの選択

「あー緊張したぁ」

「お疲れさん。初回の打ち合わせにしては上出来」


ポンポンと肩を叩かれ、急にホッとしてヘナヘナと座り込む


「よかったぁ」

「おいおい。これからが本番だぞ?」

「はい」



テーブルに置いてあった飲みかけのコーヒーに口をつけた。


「三島、これからが勝負。クライアントとケンカ出来るくらい信頼されなくちゃ、いい仕事はできない。

今日はお互い初対面で、探り合いだ。次からが大事だぞ?」


「はい!頑張ります」




「よし」と私の頭を一撫でして長谷さんは部屋を出ていった。