幸せの選択

妙なところで間を開けられた晃樹の話の続きを、聞きたいような聞きたくないような……



だけど、さっき彼の口から発せられた「好きな子」というワードを聞いてから、私の心臓は確実に不整脈だ





「真剣に話してると思ったら、その後フッと笑ったんだよね千秋」





たぶん、晃樹が見かけたのは、研修の一環として工房の職人さんに家具作りの『いろは』みたいなものを教えてもらっていた時だと思う。


実際にデザイン画を製品に仕上げていく工程は、今まで気付かなかったことがたくさんあって、とても勉強になった