幸せの選択

外へ向けていた視線を、ゆっくりとこっちへ向けた晃樹の目には、イタヅラ心が宿った目


「もぉ!からかわないで」


「好きな子を苛めたくなるのは、男の性分です」


伸ばされた晃樹の手が、私の口元をスーッとなぞる




「………っ!」


なぞった指は、そのまま晃樹の口元へと運ばれた
人差し指をペロッと舐める彼の口元は、ニヤリと緩められ




「うん。上手い。この店も千秋も。ちなみに、からかっているつもりは無いから」



「………」