幸せの選択

「三島さんですね。お待たせしました金沢です。社長から話は聞いております。ご案内致します」


ガチッとしたスーツを着こなした金沢さんに声をかけられ、はっと意識を今へ呼び戻す。

「あ…すみません。よ、よろしくお願いいたします」


「アハハ、そんなに緊張なさらないでいいですよ」

私の緊張を察してくれた金沢さんは、ニコッと優しい笑顔で振り返る。

その笑顔に少しだけ緊張は和らいだ


「では、ショールームにご案内しますね」

そして、エレベーターに乗り込んだ。