幸せの選択

「ねぇ、試しにオヤジの会社を見に行けばいいよ。きっと気に入るハズだから。それから決めればいいよ」

「…………うん」


「じゃあ決まり」と言って笑う彼に、再びドキリとさせられた。



そして、始発電車に乗り、なんとか家にたどり着きそのまま寝てしまった私の携帯に、晃樹からのメールが来ていた事に気がついたのは、陽が傾きかけた午後だった。