そんな私に、なぜ弘之が声をかけたのかは、今も分からない。


とにかく、仲間の中心でキラキラ輝く弘之と、名前も覚えてもらえない位の私が付き合い始めたことは、ちょっとしたニュースになるほどだった。



サークル内では、いくつかの嫉妬に触れることもあったけど、逆に優越感に浸れるものでもあった。



弘之と付き合うことで、私の生活は一変した。
サークルでは、中心メンバーの仲間入りを果たした。

周りの子に負けないように、オシャレに費やす時間とお金は以前の何倍にもなった。