廻る、出会いと別れ

私が話し終えると「そっか」と答えたあと、おもむろに机の上を漁りだした。


真っ白のコピー用紙を見つけたあと、私の方へ向き直る小野田さん。



「橘さん幸せの四角形って知ってる？」


そう言いながら、さっきの紙に四角形を書き始めた。



幸せの四角形？

知らない言葉に頭上にハテナを浮かべた。



「幸せの四角形ですか？聞いたこと無いです」