あれから1週間。東條とは顔を合わす事は無かった。
意外とイケメンなのにあたしと同じ二次元好き。
しかもわけのわからない話をいきなりするという
なんだかよくわからない謎の男。
これ以上関るのも面倒だからということで
あたしは学校でアイツを見ても気づかないふりをした。
今まであった中でいちばん面倒な男だと思ったから。
そんな事を考えていれば、
「ゆきなー!今日ウチ来ない?母さんが張り切って
ゆきなの好きなごはん作るから」
すっかり帰り支度を済ませた夏輝が携帯片手に走ってきた。
「ほんと!?行く行く!」
おばさんが作ってくれるごはんおいしいんだよなー。
あたしの好きな漫画に出てくるあの料理をおばさんが
オリジナルのレシピ作って完成させちゃったし。
早く夕方にならないかなーと思いながらあたしは夏輝と
一緒に下校した。
