昔から言われてきた言葉は決まってそうだった。
「いいかげん現実見なさい」
家族にも言われ、時には友達にも。
別に好きなんだからいいじゃない。
何度そう思ってきたことか。
声優さんも好きだし、もちろんゲームも好き。
二次元好きなあたしは周囲からしたら「異端」に
見えたのかもしれない。
「好きなんだしいいじゃん」
いつからか反論することすら面倒で
あたしは何も言わなくなった。
そして、そんな人生が変わる瞬間があった。
「お前って変わってるな。僕も同じだ」
いきなり言われた言葉。
わけがわからない。
だけど、この日を境に周りの風景が変わった。
今ではすごくよかったと思ってる。
こんなあたしを変えてくれたんだから。