藍沢 帆波(アイザワ ホナミ)。

20歳の大学2年。
私と同じ、都内の大学に通っている。



帆波に初めて出会ったのは、大学に入学した日だった。




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「わ、やっと隣来た!私一番端だったから寂しかったの、来てくれてありがと。…名前は?なんて言うの?」


「…田原 時雨(タハラ シグレ)。」


「へぇ、珍しい名前だね…可愛い!じゃあ、シグちゃん!…でいい?」


「え、うん、何でも…。」


「じゃあ、シグちゃんね。決まり!」


入学式の会場で
偶然隣に居合わせたのが、


帆波だった。