一万回目のプロポーズ

――――瞬視点――――



教室はざわめいていた。

今の時間6限目、英語。

「おーい、佐藤は休みか?」

先生が俺の隣の席の琴音の机を見た。

すると谷口が言った。

「佐藤さんは今、保健室で休んでいます。頭が痛いらしいです。」

ナイスフォロー!!

でもオレは何か落ち着かない。


そしてオレは思い切って、、、ガタッと椅子から立ち上がり、、

「先生、オレも頭痛なんで保健室いってきマース。」

そういってオレは廊下に出た。

「お、、おう」

タッタッタ

オレは廊下を走り、屋上へと向かった。

バンっと勢いよくドアをあけた。

「―――――はぁ・・・はぁ、、、やっぱりココにいた・・・。」

オレは汗を袖で拭き取り膝に手を当てた。

――――琴音視点―――――

「え、、、、宮本・・・くん」

私は戸惑った。

「なんで・・・今、授業中じゃ。。。」

「あぁそうだ、授業中だ。ボイコットしてきた。」

「なっ。。。。」

「んで?お前、なにしてんだ?」

「、、、飛行機雲を見てんの。。。」

「飛行機雲?」

「うん。飛行機雲。」