一万回目のプロポーズ

そしてそれから数日。

「えーと・・・後自由行動の行きたい場所を聞いていないのは、、、瞬か」

私は瞬の机の前に立った。

「宮本くん。自由行動、どこ行きたい?」

「別にどこでもいいよ?」

瞬はそう言って瞬くんの方に行ってしまった。

「・・・バカじゃないの?」

私は小声で言った。

「何か言った?佐藤さん。」

(この地獄耳め・・・。)

「バカじゃないの?って言ったの。なんで私がいちいち班の人に自由行動どこ行きたい?って聞いてると思ってるの・・・?」

「・・・意見が一致しないとダメだから?」

「違うわよ・・。私は。。。最後の修学旅行ぐらい好きなところに行けるようにしたいから聞いてるのよ。あんただけどこでもなんて、、、空気読みなさいよ!このKY郎!!」

私はそのまま廊下に走り出した。

「・・・何怒ってんだか・・。」

私は屋上に来ていた。

空が青い。

その中に飛行機雲が走った。

いつごろだろう・・・。私がひとりで空を見上げて飛行機雲を見たのは。

するとチャイムがなった。

「あ・・・授業・・・。まっ今日はサボリでいっか。」

私は柵に手をかけ空を見上げていた。