「・・うん。話したいことがあって。ここでは言いにくいから、中庭に行こう?」


「・・そうか、わかった。行こっか。」



そう言って私たちは保健室を出て、中庭のベンチに座った。




「風・・気持ちいいね。」


「おう。・・そうだな。・・ってか、話したいことって、なに?」



「ああ・・・。えっとね、ケイから好きって言われて嬉しかった。私、告白されたの初めてで。コウのときも、私が告白してさ。」



「・・・うん。」



「・・・私ね、まだケイの事全然知らないし、会ったばかりだったけど、正直あんな告白されたら自分の気持ちが揺れた。」



「・・・うん。」



「私がケイと付き合えば間違いなく私は幸せになると思う。自分でも思う。」


「はは・・・うん。」



「でも、やっぱり素直にケイのところに行くことはできない。・・・だって、まだコウが好きだから。こんな中途半端な気持ちでケイと付き合っても、ケイに失礼なだけ。」




「・・・・・うん。」



「だから・・・ごめんね。でも本当に気持ちは伝わったし嬉しかった。・・ありがと。」



「・・・おう。・・・まぁ、幸せになれよな。」