First Berry




「で、何があった?」



奏が休み時間に入ったとたんニヤニヤしながらかけよってきた。



「なんかさ、最近変な夢見るんだー…」



「何それ?」



「なんかさ、男の子とてーつないで逃げてるの。」



「で?」 いつもこんな感じの奏。
もう慣れましたよ。



「その男の子がもんだいなんだよーっ」



「はー?何が問題なんですかー?」



「めっちゃ問題だから。」


ちょっと、キレてみた。



「で、誰?その男の子。」


でも、奏には通用しなかった。



「陸上部のキャプテン…」



「ふーん……え?」



「だ、か、ら、陸上部のキャプテン!」





大声で叫んだから、みんながこっちを向いた。



「あ、やば。」



それを聞いた 彗月 が私の所にきた。



「陸上部のキャプがなにー?」



「いや、なんでもないよ?」


私は、少し焦った。



「なんかあるでしょー?」


無理でーす。


「言ってもいいしょ?」


えぇっ?



ちょっとー、奏ー…



奏は、こういう時にノリやすい。



「いやいや、普通にダメだから。」



「うーわー、つまんなー色花。」


いやいや、だめですよ。



「彗月…知りたいなっ♡♡」



やばい、ついにこの手を使ったか。

この笑顔を見ると、言ってしまう…



「色花、いーだろ?」



「あ、はい。」


負けた…。

奏には勝てないよ。




そして、奏がわかりやすく彗月に教えた。




「へぇー、おもしろいね。」



「おもしろがってるよ、彗月」


奏は、ニヤニヤしながら笑ってた。


こっちは、本当に恥ずかしいのにー…




「てかさそれって、 好き ってことでしょ?」





「え?え?え?……えぇーっ?」