愛 シ テ 【完】




「てゆーか木原、メイクもうちょっと薄くしたらいいのに」

「コレでも十分薄いでしょ?」

「もっとナチュラルにしたら似合うと思うよ。はい」



そう言いながら先生は冷たいおしぼりらしきものを
あたしに手渡した。



「何これ」

「それ当てといたら腫れが少し引くと思うよ」

「...ありがと」



小さな声で伝えた。