「...梨月、ごめん」 「...」 「お父さん、言い過ぎた」 「...」 「許してくれないかもしれないけど」 「...」 「...まだ怒ってるのか?」 「...怒ってたら帰ってこないよ」 「......そうか」 「...あたし、ずっと帰ってこないつもりだった」 「...」 「...ただいま」 「.........おかえり」 ドア越し、お父さんの声が少し嬉しそうだった。