私じゃダメですか。


私の体がヒョイっと持ち上がった。

一瞬の出来事だったので、
びっくりする暇も無かった。

後ろを振り返ると、
巧が私を持ち上げていた。

「たっ、巧くん!!」

顔中が真っ赤になる。
こんな顔じゃ、絶対 "好きだって"
バレちゃうよ.....。

「飯島ってご飯食べてる?」

かぁっ...////そんなこと言われても.....

「だってめっちゃ軽いんだもん。」

あの.....? 巧くん.....

「そろそろ降ろして貰えないかな?」

巧くんは、そっと....優しく私を降ろす。

「.....ごめん、嫌だった?」

ううん、嫌じゃないの。
もっとして欲しい.....。

「あっ、飯島。俺ら隣の席だぞ!!」

えっ、ホント!?嬉しい!!

って言いたかったけど、言えなかった。

隣の席がこんな地味な私で、
巧くんは、いいんだろうか。

「.....うん。」

元気に、『うん!!』とは、
言えなかった。