「楽しそうじゃないか。」 笑顔の牧師が、4人に近付く。 「あ、牧師様。今レヴェンテがリョウイチローを描いてるんですよ。」 「ほう、それはいい。」 笑い皺の深い顔を、更にほころばせて。 牧師は亮一郎に語りかける。 「大切にしなさい。」 全てを話しても、笑わずに信じてくれた命の恩人。 「はい。」 亮一郎は強い眼で、牧師に返事をした。