(俺は、この時代の人間じゃない。) 分かっていても。 この時間を大切にしたいと思う気持ちは、亮一郎の本心だ。 「描かせてもらってもいいですか?」 悩んで何も言わない亮一郎を、心配そうにレヴェンテが覗き込んだ。 「あ・・・ああ、頼むよ。」 寂しさを押し殺して、亮一郎は笑う。 ほっとしたようなレヴェンテの顔が、亮一郎さえも安心させた。