亮一郎がレヴェンテに見せてくれと頼むと、恥ずかしそうではあったが、快く見せてくれた。

ページを一枚一枚丁寧に開いていく。

風景。

人物。

果物。

建物。


たくさんのものが描かれているが、途中でタッチが変わる。
きっと、ここからがレヴェンテの絵なのだろう。ならば、今までの絵は彼とエメシェの父親の絵だと言う事になる。

不思議なものだ。

どちらもとても美しい絵なのに、同じ風景でもタッチが全く違うので、すぐに分かった。