安息日。

朝、村の信者達は、教会に礼拝に訪れた。
亮一郎とセードルフも牧師を手伝い、朝から忙しい。
ようやく人が引いて一息つこうと言う時、教会の隅に2人の見知った顔を見つけた。

「エメシェ、レヴェンテ!」

セードルフが嬉しそうに駆け寄る。
人が多すぎて分からなかったが、やっぱり来ていたのかと、セードルフは嬉しかった。

エメシェとレヴェンテは、毎朝礼拝にくるぐらいの熱心な信者なので、日曜礼拝も必ず来ているのだが、やはり姿が見えると嬉しい。
亮一郎も少し遅れて、セードルフに続く。

「おはよう、2人とも。」

笑顔で挨拶をかわす4人を、牧師はほほえましい目で見つめた。