牧師の申し出に、亮一郎はベッドに座ったままだったが、膝に額が着くぐらいに
頭を下げた。

『よろしく、リョウイチロー。』

優しく語りかければ、亮一郎は頭を上げる。
涙をこらえた目は、真っ赤だった。