鳥かごと処女

恥もプライドも失くし、泣きながらそのスープを食べ、我に返った亮一郎は、牧師風の男に頭を下げた。
食べる事に手いっぱいで見えていなかったものが、ようやく目に入る。

「ここは・・・」
【君は、東洋人か?】

何かを聞かれているが、言葉が分からない。
何カ国語もしゃべれる亮一郎だったが、触れた事の無い言語だ。
(この人、聖職者だよな?)
空腹が満たされ、少し冷静になれた。