ガチャガチャ。 バン! 勝手口が、乱暴に開いた音が、部屋いっぱいに響く。 鍵は閉めていた。 それを開ける音がした。 つまりは、牧師が帰ってきたのか! 亮一郎とセードルフは立ち上がって顔を見合わせ、無言で慌てて勝手口へと向かう。 物取りかもしれない。 ふとよぎる考えが不安を煽るが、とにかく急いだ。 部屋を出れば寒かったが、それどころではない。 広くない教会だから、すぐに辿り着く。 そこには。 黒い外套に身を包んだ牧師が、倒れ込むように頭を抱えて、震えていた。