「では、行ってくる。」 「「気をつけて!」」 空が澄み切った、寒い夜。 牧師は葬儀の依頼があったのだと、いそいそと出かけて行った。 こんな夜に出掛けるなど難儀な事だと思ったが、亮一郎とセードルフは、そろって牧師を見送る。 こんな日は早く寝てしまおう。 そう2人は笑い合ったが、なんとなく眠る気になれない。