鳥かごと処女


忘れたくない。

彼らと過ごすひと時を。

いつか終わりが来るとしても、この時間だけは。


亮一郎の強い思いを象徴するかのように、レヴェンテの描き終えた絵には、少し精悍になった亮一郎の笑顔があった。