「解ったよ。今日は素直に帰りますッ。」
疲れた…ここまでこぎつけるのに何分かかったか…
「お邪魔しました~。」
帰って下さい。
なるべく早く。
今すぐ。
早急に。
中島新はドアノブに手をかけた。
「最後に言っておくけど。」
え。いいんだけど…
「俺、日向のこと好きだから。」
…………………
「ほぇ!????」
好きって…好きつった?!
面と向かって言われるのも、こんなに異性と話したことも無い私は焦るばかり
「じゃあ明日。」
…明日
いきたくねぇぇぇぇ!
こう思ってる間に、下では玄関が閉まる音がした。

