あなたに捧げるストーカーの歌



私は、落ちた紙を取ろうと、手を伸ばした。

「っ…だーめっ!!!」

〈バシッ〉
え?

〈グラッ〉

「きゃっ」「うわっ」
〈ドサッ〉

あ。声でたわ。
いやいや。それよりさ。
この体勢ヤバくないですか?
私は中島新を下敷きにし上に乗ってる状態になった。
「ごめんっ」
声出たんだな 私
「まって」
<グイッ>
中島新は私の腕を引っ張った。

ヤダヤダッ顔が近いよー!!!

くんくん…

はぇ!???

「は…?…ちょっ…なにやってんの…っ…」

「洗剤は…トール会社のラインって名前の…香りは…ローズマリー?」

言い当ててます。
てか…
「臭いをかぐなぁっ!」

私は、腕を中島の手から引き抜き、起き上がった。
もう腰に力が入るようになった。
「あんたねぇっ!てゆうか変態っストーカー!」

「えー?ストーカーなんかじゃないよ!ただ、気になっただけだよっ!!!気になった♀を調べるのが♂じゃないか。」
「調べあげてんのよあんたはっ!」
「あー言えばこー言う…」「あ?なんかいったか?」