今夜だ。
明日には幼馴染のリクが、高校の寮の方に入ってしまう。
リクは、幼馴染で、私の片思いの相手…
『ずっと好きだった。付き合って…』
―――なんて女の子らしい告白なんて言えるかーー!!
そんなことを悩んでいると…
「何百面相してんだ?リサ。」
「!!リクッ!?」
「…そんな驚かなくても…」
「先生と話終えたの?」
「あぁ、待たせて悪かったな。」
リクと和つぃは、同じマンションの3階(リク)と、5階(私)に住んでいる。
小さい時から中がよくて、私は『リクのお嫁さんになるッ』とか言ったらしいんだけど、あんま覚えて無いんだよね。
「…おいッ聞いてんのか??」
「!ハイッ??!」
いかん、ボーっとしてしまった…。
「はぁ、頼むぜ。俺も、もういなくなっちまうんだから…。」
ズキッ。
改めてそう言われると、心が痛む。
「…なぁ、今夜あいてるか??」
「…は??」
いきなり、話が代わり、驚く私は、思いっきり変な声を出してしまった。
「今夜!」
「ふぇ、あ、空いてるけど…」
「よし、そしたら、9時に屋上集合な。」
―――へっ!?なに勝手に決め点だ、こいつ!!
「じゃーあなッ」
「え、あ、バイバイ。」
状況を確認してみると、ココはもう私の住んでいるマンションのエレベーターの中。
―――今日の私、ボーっとしすぎッ!!
こんなで、リクにちゃんと言えるのかな・・・。


