ウーノ(1)。
2mを超す身長の大柄な男性で、要人警護を担当しているため、仕事先でトレと会う事が時々あるらしい。
冷静で判断力があり、1番を貰っているだけあって、かなり頼れる。
彼は妻子持ちだから、寮には住んでいない。
今日ここに来たのは、寮と併設されている事務所に、用事があったからだろう。

「アンタここで何してんの?」

頭のネジをどこかに忘れてきたのかと疑いたくなるほど、セッテの様子はおかしい。

「そんなん決まっとります。」

にこにこ。
「まさかとは思うが・・・ノーヴェを待っとるのか?」
「はい!」
元気よく返事をしたセッテに、2人は溜め息を隠せない。