...って言ってた本人が、大事な書類を作り忘れて残業決定。
「...和歌ぁ...ゴメンっ!!私、今日中にコレやらなきゃいけないから飲みはまた今度って事で...ホンットごめんっ!!!」
「いいよ、また今度行こうね。ってか、今日中に出来るの?手伝おうか?」
「あっ!!いいの!大丈夫大丈夫♪」
そう言う純ちゃんの視線の先には、純ちゃんの片想いの相手の矢野君。
あぁ、そういうことね。
「わかった。じゃぁ、仕事に集中して頑張ってよぉ?」
「う...うるさいっ!!」
ニヤニヤ笑う私に、“しっ!!しっ!!あっち、いけぇ!”と顔を真っ赤にして怒る純ちゃんが可愛い。
さぁて。
今日はアツもいないし...ご飯作る気にもならないし。
コンビニで適当に買って、撮り溜めてたドラマでもみるかな。
時刻は17時40分。
できれば55分の電車に乗りたい。
私は「じゃぁ、お先に!お疲れさまでした!」と急いで会社を後にした。

