私は君に恋をしました






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か、身体が重い・・・



なにこれ・・・。



あ。朝か・・・って!!?



ガバっと身体を起こすと久しぶりの光景。


アツの家?!



隣りを見ると、アツの寝顔があって・・・軽くパニック。




「…んぁ?和歌起きた?」




「あ…うん。起きた…けど。なんでアツの家にいるの?!え?全くわかんない…」




「あぁ。昨日、和歌が酔っ払ってどうしようもないから迎えに来てくれって同じ会社の人から連絡あって…って覚えてないんだ?」




「…ごめん、全く。ごめんっ!ホントごめんっ!アツ疲れてるのに無理させちゃって…今日も仕事でしょ?うわぁ何やってんだろ、私」




「いいよ、和歌爆睡こいてたけど、こうして会えたわけだし♪せっかくの土曜だけど、俺仕事いかなきゃいけないのがツライわ…」




「大変だね…休日出勤ばかり。明日は?明日は休みでしょ?」




「明日は大丈夫。朝から張り切って和歌の実家行かなきゃだしな♪…あ。そういえば昨日たくさん携帯鳴ってたぞ?昨日の会社の人じゃない?すごく心配してたから、連絡しとけよ?」




「純ちゃんにも悪い事しちゃったなぁ。うん、連絡しとく」




「さぁて。じゃぁ、俺は仕事行く準備してくるわ〜。和歌は?自分ん家帰る?」




「あ〜うん。一度帰って掃除洗濯してくるよ。夜、仕事終わる頃連絡して!また来るから!」




「りょ〜かい!」








私は会社に向かうアツを見送って、自分の家へ帰った。




あ。
純ちゃんに連絡しとかなきゃ。



バッグから携帯を取り出して、着信とメールを確認した。




三件の着信と一通のメールは純ちゃんで・・・



二通のメールは奥原くんだった。






‘今日、なんか和歌さん変だったけど。どうかした?’




その二時間後・・・




‘和歌さん?まだ飲んでる?少し話せない?’






彼女が出来た事を報告したいのかな・・・


別にそんな報告いらないのに・・・



少し話せない?って、話す事なんてないのに・・・





あれこれ考えてたら、またメールを受信
・・・



奥原くんだ。





‘おはよう。起きてる?’





もう返信しないでおこう。


うん。


それがいい。


高校生の恋愛相談なんて聞いてられないわ。



するとまた携帯が震えた。





‘和歌さん、シカトしてる?俺、何かした?’