私は君に恋をしました





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21時半。



“仕事でちょっと遅くなる”とアツからメールが来て2時間。



パラパラと結婚雑誌を捲りながらアツの帰りを待つ。





あぁ・・・やっぱりウエディングドレスっていい!!



Aラインも可愛いけど、一生に一度なんだしプリンセスラインも着てみたい。



アツは・・・グレーのタキシードかなぁ。








ピンポーーーン♪






アツだっ!私は急いで玄関を開けた。








「おっす♪わりぃ!遅くなった...」





「お疲れ~!遅かったね!ねぇねぇ、見せたいものがあるの!!早く早く!!」





「なになに?昼からめっちゃ気になってたんだけど!!ってか、俺も見せたいものあるんだよね~♪」





私は玄関からアツの手を引いてリビングに入り、「じゃーーーーん!!」と結婚雑誌を出した。






「買ってきちゃった♪」





「・・・・・・」





「...アツ?」




アツは私が買ってきた結婚雑誌を見るなりはぁ・・・とため息をつく。



そしてゴソゴソとバッグから・・・・同じ雑誌を取り出した。





「実は俺も...」





「や、やだぁ!!二人して同じの買ってきてるし!!」





「気が会うんだよ、俺ら♪」





そんな事も今はとても楽しくて、二人で挙げる結婚式がますます楽しみになった。






「和歌は、こういう結婚式がいいなぁみたいなのないの?」





「うーーん、そうだなぁ。私は小さい式場で、アットホームな式にしたいなぁ。」





「和歌らしい♪」





「そ?あ。でも、ドレスは3着位着たいかもぉ!」





「りょーーーかい。和歌の夢叶えてあげる」




アツはそう言うと、ギュッと私を抱きしめてくれた。



私もアツの背中に腕を回して、ギュっと力を込める。





「...和歌」




耳元で聞こえるアツの声はやっぱり心地よくて。



目いっぱいの愛情を感じる。







「絶対幸せにするから。だから和歌も俺を幸せにしてくれよ?」





「...うん。」





「あいしてる...和歌」





「私も...あいしてる...」