私は君に恋をしました





会社に着いて、まず純ちゃんに報告。



物凄く驚くかと思ったら、「あっそ」の一言で終了・・・。





「ねぇ、それよりもさぁ!!例の高校生はどぉよ?」




「ちょっと...結婚話をもっと弄ろうよ...」




「そんなの結婚するなんて驚く事もないでしょ。わかってたことだったし。そんな事よりもイケメン高校生の話が聞きたい!!」




「...奥原くんにはお金返しただけだよ。何も純ちゃんが喜ぶような話はなし。」



・・・まぁ、名前は聞かれたけども。





「...なぁんだ...つまんないの...」




「それに奥原くんと会った時、アツ...彼氏も一緒にいたしね」




「へぇ...じゃぁ、やっぱりただそれだけなんだね...。あ。そういえば。今日和歌ってお客さんのところに行くんじゃなかった?準備できてるの?」




「...あーもう8時半前かぁ。そろそろ行こうかな。今日は2件回るだけだけど、帰社するのは多分15時とかかなぁ。」




「了解。明日にでも結婚祝いのランチ奢るわ♪」




「アリガト♪んじゃぁ、いってくる~」




「いってらっしゃい♪あ!和歌、なんか、今日雨降るみたいだからかさ持ってなかったら会社の持っていきなよ?」




「...雨?今日雨降るんだ?なんか天気悪くなりそうだから一応持ってく~アリガト」







会社の窓から空を見ると、なんとなく曇り空。



朝、アツのプロポーズで浮かれてたから天気なんて全く気にしてなかった・・・



私は会社のビニ傘を1本持って外に出た。