「...んじゃぁ、俺先に出るから。あ、今日会社の同期たちと飲み会だから自分ん家にもどるわ...っと、忘れ物...」





アツは急いでるにもかかわらず、フワッと私を抱きしめて、チュッと軽くキス。




「んじゃぁ、行ってきます」




「行ってらっしゃい♪飲み過ぎないようにね!!」









私たちは5年も付き合ってるのに付き合いだした頃と変わらずラブラブで。


きっとこのまま二人で過ごしていく...そう思っている。




付き合いだしたきっかけはアツからの告白。


高校3年になったばかりの4月に突然アツに呼び出されて、




「浅原さん!!1年の頃からずっと好きでした!!よかったら...っていうか、なるべく...
っていうか、絶対俺と付き合ってください!!」...とおかしな告白を受けた。




同じクラスになったことがなく、教科コースも違ったから私はアツの存在すら知らず、

「1年の頃からずっと好きでした」と聞いてとても驚いた。


高校3年...受験で忙しくなるだろう時に恋愛なんて...なんて思ったりもしたけど、

アツの真剣な顔をみて、私は一瞬でオチてしまった。







「...よろしく...お願いします」