ん…今…何時だ…ろ?

携帯…携帯…


枕元で充電されてる携帯で時間を確認して、一気に目が覚める。




ん?



んんん〜っ?!




「あっ!アツっ!!起きて!ヤバイっっ!7時半過ぎてるっっ!!」



私はガバッと起き上がって、隣りでぐっすり眠っているアツをバシバシ叩いた。




「…ん…わかっ…て…
えぇぇっ!?マジかよっっ!!」



アツも一気に目が覚めたのか、布団から出るなり、下着やらワイシャツやらをありえない速さで着ていく。



私もそんなアツを横目に見ながら、クローゼットから通勤用の服に着替えた。




「もぉっ!アツのせいなんだからね?!」


「俺だけのせいじゃねぇ〜し!
和歌だって、‘アツもっとぉ〜♪’とか言ってたじゃん」



「いっ…へ、変態アツ!ってコラっ!歩きながら歯磨きするのやめてってば!」





私とアツは高校三年から付き合い出して…もう5年。

今はお互い社会人で、お互い一人暮らし。

一人暮らしって言っても、土日含めて週4日はどちらかの家に泊まっているから、半同棲。