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『なんとか間に合った……』
あれでもちょっと寝坊してたんです☆
ガラッ!
『おはよー。』
「あ、来夏来た。」
私が教室に入って一番に声を掛けてくれた子は只川 紫音[タダカワ シオン]。物静かな性格。
私の親友だ。
「そう言えば来夏。さっき、呼ばれてたわよ。」
『え、誰に?』
「分かんない。でも2ーFに来いってよ。」
私何かしたっけ!?しかも2ーFってめっちゃヤバい奴らいるクラスじゃん!
2ーFは全員同じ暴走族に入っていて噂では相当ヤバい奴ららしい。
薬や、暴行などして警察が関わるとこまでやってるらしい。
ていうか私何かしたっけ!?マジで!!
だってなるべく関わらないように2ーFは遠ざけたり2ーFの人達がいたらダッシュで逃げてたし!!
「アホ。自分の世界に入んな。」
紫音様から強烈な一言を頂きました。
あれ、目から水が……
「大丈夫?頭。」
『ううん、貴女のせいで心も頭もズタボロだよ。』
「それで?行くの?行かないの?」
スルーされた………
『うーん、一応行く。行かないで目付けられたら嫌だもん。』
後々面倒だし、ね。
「ふーん。何かあったら呼んでね。」
『あはは~!やだな~紫音( ´艸`)私が何かあって負けると思う?(`・ω・´)」
「取り敢えずその顔やめろ。…来夏が呼ぶ訳ないね。何でも一人で抱え込むから。でもたまには頼ってよ。」
紫音が少しだけ悲しい顔をした。
何でも一人で抱え込むか……
確かにそうかもね。
『じゃ、行ってくる。』
私は紫音に手を振り教室を出て2ーFに歩き始めた。
