朱里‐side
パタ・・パタ・・

「朱里ちゃ~ん☆」

げっ、またこの呼び方。

「気持ち悪いから
 やめて・・・。」

「あ・・ごめん・・」

どうしてチャラチャラしたことしたりするんだろう?

「何の・・用?」

「俺のこと嫌いなのか?」

「本音を言ってもいい?」

「あぁ!たのむ!」

「えっと・・正直言うと 嫌い・・かもしれない。」

ごめんなさい・・

ほんとは言いたくないけど、言った方がいいと思った。

本当にごめんなさい・・

「ごめんなさい・・」

男は乱暴だから怖い・・

顔を見るのが怖くて、
眼だけで上山を見た。

上山はそっぽを向いた。

やっぱり怒ってるんだ。

どうしよう・・・

何をされるか・・

「そっか、わかった。
 じゃぁな。華月!」

「・・・・・」