片思い上等


「あっそぅだ。一ノ瀬は一週間学校に来なかったから、今日は篠宮に学校案内をしてやれーっ」

『えぇぇ。私、用事がぁー。』

「嘘つくなっ。お前はその言い訳を何千回使ったと、思ってるんだっ!」

『いやいや…そんなに使ってないし…。』

「じゃぁ、頼んだぞーっ!」

あぁ、もぅめんどっ…。

『はぃはぃ。分かりましたぁ』

担任はHRを始めた。

「一ノ瀬さん?」

隣の篠宮くんが話しかけてきた。

『なに?』

「髪、綺麗だね。」

ドキーンッ

は?

なに今の音…。

胸から聞こえたよぅな…。

篠宮くんの方を見ると

彼の姿だけが

キラキラして見えた。

「どぅしたの?」

『いや…何もなぃです…。』

今、篠宮くんが

白馬の王子様に見えたのは

気のせいだろぅか…?