そこは、家からすぐ近くの公園。



ほんと、ただの公園なんだけど、



ずーっと奥のほうに、でっかい木がある。



そのでっかい木の裏側に、大きな穴があいている。



「まぁちゃん、きょうから、ここがあたしたちのひみつきちだよ!」


「そうだねみなみ!わたしたちだけのだよ!」



幼い頃に交わした約束を今でも覚えてる。



私は穴に入り、目を瞑った。



雨の日は、ここで雨宿りし、


雷雨の日は、危ないのにも関わらず抱き合って泣き叫んでいた。



色々な事が蘇る。