入学式。 わたしはジーンズにトレーナーという格好で学校に向かった。 他の生徒もわたしと同じような服装だった。 共通点も多々ある。 みんなとてもおとなしいということ。 入学式のあとのホームルームでは誰ひとり声をあげる者はおらず、担任の声だけが教室に響いた。 年齢も様々で、最年少はわたしから上は五十代くらいのおばさんもいた。 今まで定時制というと不良のイメージがあったが、そのイメージは一瞬にして崩れた。