これで全てが終わった。

ここからわたしの新しい人生が始まるんだ。嬉しいはずなのに悲しみで涙が込み上げてくるのはどうしてだろう。

忘れよう。

とにかく忘れよう。


わたしは帰宅すると卒業アルバムや文集、写真類を一つ残らず捨てた。


なかったことにするんだ。

今日までの山崎みくは死んだ。あいつらに殺された。

そして、今日新生山崎みくの誕生だ。