次の日、高田と小鹿が手を繋いで登校してきた。

小鹿は高田に恋をしていたのだ。その恋を実らせるためにわたしは利用されたのだ。

小鹿は今とても幸せだろう。幸せは誰かを傷付けてでも手に入れるもの。
それにどんな価値があるのかわからないけれど、この時わたしはそう学んだ。


そしてもう少しで卒業を迎える。