「言え!早く言え!」 西口の怒りはおさまらなかった。そこへやっと保健室の先生が戻ってきた。 「西口先生なにしてるんですか!?」 保健の先生が駆けつけると我にかえったように西口の動きはピタリと止まった。 「山崎さん大丈夫?」 保健の先生は真っ先にわたしの心配をしてくれた。わたしは立ちあがることができなかった。 「山崎、まぁアレだ。授業には出たくなかったら無理にと言わない。だが、勉強はしっかりしなさい。」 慌てたようにそう言い残すと西口は保健室から小走りで出ていった。