何俺、泣いてんの!? 慌てて頬に手をやると熱い液体に触れて驚く。 「タオル、使って」 目の前に差し出されたタオルを無言で受け取り顔を覆う。 なんだかお日様の匂いがした。 椅子をガガと引っ張ってくる音がして目だけをのぞかせると、俺の前に座ろうとしているところだった。 「…なあ、あんた何者?」 メガネの奥の綺麗な瞳見つめる。 「ごく一般的な女子高生だと思うけど」 すごく真面目な声で返されてがくっときた。 あ―、しゃべりずれえ! 「…凄かった」