手を伸ばして受け取る時、彼の手に少し触れた気がする。 綺麗で長い指は自分よりよっぽどこれを上手に扱うのだろうに。 ずっしりとした重みが腕に伝わる。 「ちゃんと練習しておけよ。んで来年…来たときまた一緒にやるぞ」 そう。 また来年会える。 けれど別れを思うとこんなにつらい。 「…ったく、泣くなよ」