爽やかな笑顔で私の手を握る左隣の謙也君。
その瞬間女子たちの殺気が強くなったのを感じた。

「止めて、手を握らないで。謙也君わざとでしょ?私が嫌われるの分かってて、わざとしてるでしょ?」

「謙也ナイスやな~。俺もそうしよ。」

「止めて本当に止めろってば!クッソ動けねぇ!!」

椅子を近付けて私の肩に手を回す白羽君。
しかも動けないように力を入れて固定されたから逃げられない。
ちょ、力強すぎッ!肩絶対痣になるってコレ!!