「なぁ、消しゴムのカス飛んできたんやけど。」

そう言って右隣の白羽君は私の椅子を蹴る。

「なら机、離せば良いじゃん。むしろ離せ。」

「そんなんしたら面白くないやろ?クラスの女子見てみ。みーんな羨ましそうな目で春を見てんで。」

「視線で人が殺せるなら、私死んでるね。お前らのせいで。」

「気にせんのが1番やで春。春のお陰で久し振りに静かな休み時間が過ごせたわ!ホンマおおきに!」